第11回 学費・レッスンの費用は

いやぁー、先週は驚いたなあ!長く休んでいた田中くんが授業の終わる直前に現れたんだから・・・。

すいません。長い間みんなに心配かけていたの知っていたんで、入りにくくて外で聞いていたんです。

いやあ、でも話を聞いてみれば、キミが悩んだのも分かるよ。ご両親が離婚して、今後学費出してくれるメドが急になくなったのはショックだよね。

そうなんです。オーディションに受かっても、そこの養成所に入れないならワークショップ行ってもしょうがないと思ったんです。

で、どうした。

勤めている兄さんも、最初は「あきらめろ」だったんですが、婚約者のお姉さんが、「それではかわいそうだ」と言ってくれて、いろいろ話し合いになったんです。

うんうん。大変だったね。

で、親も一年だけならと言うことで、費用を出してくれることになりました。お兄さんも返す約束で少し出してくれることになりました。

わあーよかった!がんはれよ!

シーン。

先生、養成所に行くにはどのくらい費用がかかるんですか?

キミはいろいろ資料取り寄せていたんじゃなかった?

あっそうか、資料に学費も載ってましたよね。

なにを言っているの。もう!

でもいくつも読んでいると、前のを忘れちゃうし。

そうだね、メモとらないと比べられないよ。進路決定には経済も重要な要素だから、ざっと基本的なことを言っておこう。

お願いしまーす。(こういうときだけノートをサッと出す)

今までも何度も言ってきたけど、大きく分けて二つに分かれる。
Aグループ.専門学校や大学系
Bグループ.劇団・プロダクション・スクール系
AとBでは、目的も制度もちがうので、費用もまったく違ってきます。
1.専門学校系はだいたい1年が130万円ぐらい。
2.大学は1年が170万円ぐらい。

学校は分かりますが、劇団も費用かかるんですか?

それはそうです。養成所は所属ではないので、レッスン料はかかります。
でも、Bグループはレッスン日数、時間も様々なので、費用も差があります。
つまり、月1万2千円から年間100万円弱までありますね。レッスン日も週1回から、月曜から土曜まで毎日もあるし、夜間の場合もあります。

安い方がいいなあ!

それはそうだけど、費用はレッスン内容との関係で考えないと。
劇団は文学座などの新劇系の場合、レッスンは毎日が多いけど、だいたい年間50万円ぐらい。年間30万円ぐらいのモノも多いな。それから、劇団とはちょっと違うかも知れないけど加藤健一事務所みたいに、2年目の実習科へ進級すれば無料と言うところもある。

プロダクションは?

週1回のレッスンだと、年間20万円から30万円ぐらい。週3だと50万円から60万円ぐらい。
あくまで、目安ですから、それぞれしっかり調べてみましょう。

年間しかないんですか?

半年のところもあるれど、年間が多いね。分割してくれる場合もあるから交渉してみることは大事。また、ダンスやボイストレーニングなどは月謝制、チケット制が多い。養成所に行きながらダンスやボイストレーニングなどに通う人も多いんだよ。

その他、アパート代もかかるし・・・。

そうそう、例えば養成所などが集中している東京の場合、地方からきている人は確実にアパート代がかかるからね

僕は横浜だから、自宅から通えるな。

いいなあ、私は釧路から出てきたのよ。

それどこ?

釧路知らないのお?よく高校出られたわね。

まあまあ、北海道の人に怒られるだけでなく、台本読むのにも、そのくらいのジョウシキは必要になるよ。
お金のこと、学生はあんまり考えない人が多いんだけど、大切なことだよ。まず、学費、レッスン料がかかるよね。それから、光熱費も含む住む費用、食費、さらに、生活に必要な洗剤、ゴミ袋代、トイレットペーパー代など。化粧品からCDや本代。いくらかかるか予算たてることが大切。1年は過ぎてしまえば今は「あっ」とも言えない短い間だけど、暮らすには結構長いよ。

大丈夫です。アルバイトするから。

そうだね。アルバイトがある。でも月にいくら稼げるかも計算しておいた方がいいよ。めいっぱいアルバイトすると、疲れてレッスンに身が入らないなんていう主客転倒になっちゃう。

そうかあ。あんまり細かく考えていなかったなあ。

しっかり計画して、その上で足りないところは、ご両親に話して補助してもらえればラッキーだね。せっかく入っても、費用が続かなくて途中で止めるのはもったいないし、悔しい。

費用から見た進路決定のポイントを一言お願いしマース。

そうだね。エデュパ学園の進路指導も今学期は今日が最後だからな。

ええー、聞いてない。

費用については、よく計算した上で、ご両親とよく話しあうことが大切です。そして、無理をしないこと。焦らず、自分に合ったところでコツコツ続けることが何より大切です。「継続は力なり」。みなさん、自分の夢を愛してください。
では、またの機会に。がんばってくださいねー。

ありがとうございました。また、分からないことあれば、エデュパに押しかけます。

 

おたすけ先生のプロフィール

佐藤 正隆/さとう まさたか  演劇制作歴40年。プロデューサーとして倉林誠一郎記念賞受賞。また、プロデュースした舞台が、朝日舞台芸術賞、湯浅芳子賞の作品賞、演出賞、新人賞などを受賞している。一方、俳優・声優のマネージメントも手がけ、新人の発掘・育成には定評がある。ラジオでは「おたすけ先生」としてレギュラーコーナーを担当。著書に「おたすけ進路俳優偏」など。現在、東京農工大学、日本大学藝術学部、東海大学、専門学校東京アナウンス学院の非常勤講師。アクターズ・セミナー・ハウス責任講師。

 

『第1回 学校・養成所選びのポイント』はこちら

『第2回 「なりたい」がある人は…。』はこちら

『第3回 資料を集めて体験に行こう。(進路活動の第一歩)』はこちら

『第4回 体験して、選ぶ力をつけよう。(体験レッスン、ワークショップについて)』はこちら

『第5回 エデュパ流体験チャレンジで視野を広げよう。』はこちら

『第6回 オーディションとは?』はこちら

『第7回 レッスンとカリキュラム?』はこちら

『第8回 就職とデビュー』はこちら

『第9回 自己アピールは「百聞は一見」』はこちら

『第10回 今までの復習』はこちら

このページの先頭へ