第8回 就職とデビュー
おはようごさいまス。あれ、今日は受講生が少ないねぇ?
みんな夏はバイトが忙しいから。家族で旅行に行ってるやつもいるし。
オリンピックのテレビ見たいんで休んでる人もいます。
誰だ?困った人だなあ!でも、何の試合かな?気になるなあ?体操かな、いやレスリングか?何かあったかな?やっぱり見るならLIVEだもんな。
さて、何か質問がありますか?なければ、今日は暑いし、早めにすませましょうね。
シツモーン?先生は、学校や養成所出たらプロダクションや劇団に所属するのがいいと言いましたが、なぜですか?
声優の場合は、就職はないんですか?
なんだか急にまじめになってきたね。そうだね、学校や養成所選びも、その先が分からないとできないよね。では手短にいきましょう。
一般的に言うような会社に勤務して給料をもらうという就職はない。プロダクションに所属して、出演したギャラをもらうのが普通のパターン。
テレビ番組のADになりたいんですが、やはり同じですか?
いやいや、テレビのスタッフの場合は局であれ、制作会社であれ、普通は就職で月給制がほとんど。実績をつくってからフリーになる人もいる。
舞台のスタッフの場合は?
同じだね。照明でも音響でも専門の会社へ就職して仕事する。
なんで!おれはフリーがいいな!声優はフリーじゃダメなの?
なんだか熱くなってきたな!「プロダクション」とか「事務所」にはマネージャーがいるんだ。俳優や声優にとってこのマネージャーさんが何より大事。仕事をとってきてくれるし、ディレクターやプロデューサーに売り込みもしてくれる。そして、ギャラの交渉をしてくれて、スケジュールの調整も。台本取りもやってくれる。もちろん、だから、ギャラの何パーセントかはマネージメント料として、事務所に入れるわけだ。
そうか、マネージャーさんが仕事とってくれるんですね?
そうだけど、最初はやはりオーディションかな。プロダクションには制作会社からオーディションの連絡が来るから、マネージャーさんに連れて行ってもらうわけだ。声優の場合は、まず、ジュニアという新人ランクで仕事を始める。そのためには、プロダクションの中でジュニアになるためのオーディションがある。受かった人はジュニアで仕事をして、次に正規のランクをもらう。これは声優の世界だけだけど。
モトカレが言ってたんだけど、登録すれば仕事が来るって。
(^_^;)うーん、それはエキストラ事務所とか、一部のCMの場合で、俳優や声優の場合はほとんどないよ。
ウッソー!!!
ホント!!!(T_T)
モトカレはエキストラでテレビ出たんだけど、俳優とは違うんですか?
そうだね、はっきり言ってエキストラは俳優ではないんだな。
じゃ、俳優ッて何なんですか?
エキストラは、通行人とか、レストランの客とか、現実を作るのに必要な「役目」はあるんだが「役」ではないんだ。俳優は「役」をやる人なんだ。ドラマを進める登場人物なんだ。
小さい役でも?
偉大なる演出家曰く「役に大小はない。俳優に大小があるのだ」エヘン!(^o^)
声優にもエキストラってあるんですか?
声優の場合はガヤだね。
ガヤでいいや、スタジオ行ってみたいな。
ガヤでも手を抜くとダメだよ。ディレクターはちゃんと聞いているんだから。
ええ、ガヤってガヤガヤ言ってればいいんじゃないの!
ガーン!(>_<)
ガヤガヤガヤ!
静かに!人数が少ない割に、今日はよく質問が出るなあ。(^_^;)
業界のことってぜんぜん分からないんですけど、どうやったら分かりますか?
初めは分からなくても大丈夫。専門学校や養成所に入ると、デビューの方法や業界のことも教えてくれます。また、現場の先生と知り合いにもなれるし、学校の役割は勉強だけではないんです。
そうだ、オーディション受けて休んでいた人は連絡とれました?
合格したそうです。
よかった!
でも…行かないそうです。この授業も止めるそうです。
ええ!どうして?
シーン…
次の授業は9月16日(火)です。
おたすけ先生のプロフィール
佐藤 正隆/さとう まさたか 演劇制作歴40年。プロデューサーとして倉林誠一郎記念賞受賞。また、プロデュースした舞台が、朝日舞台芸術賞、湯浅芳子賞の作品賞、演出賞、新人賞などを受賞している。一方、俳優・声優のマネージメントも手がけ、新人の発掘・育成には定評がある。ラジオでは「おたすけ先生」としてレギュラーコーナーを担当。著書に「おたすけ進路俳優偏」など。現在、東京農工大学、日本大学藝術学部、東海大学、専門学校東京アナウンス学院の非常勤講師。アクターズ・セミナー・ハウス責任講師。
『第1回 学校・養成所選びのポイント』はこちら
『第2回 「なりたい」がある人は…。』はこちら
『第3回 資料を集めて体験に行こう。(進路活動の第一歩)』はこちら
『第4回 体験して、選ぶ力をつけよう。(体験レッスン、ワークショップについて)』はこちら
『第5回 エデュパ流体験チャレンジで視野を広げよう。』はこちら
『第6回 オーディションとは?』はこちら
『第7回 レッスンとカリキュラム?』はこちら
『第9回 自己アピールは「百聞は一見」』はこちら
『第10回 今までの復習』はこちら
『第11回 学費・レッスンの費用は』はこちら