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――2005年にドラマ『野ブタ。をプロデュース』でデビュー以来、ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』や映画『クローズ〜zero〜』など、数多くの話題作に出演していますが、まずは役者になろうと思ったキッカケから教えてもらえますか? 子供の頃見ていた仮面ライダーに憧れたのが最初のキッカケだったかな(笑)。でも、コレっていう大きな理由はなかった。いつの頃からか、役者になりたいって漠然と思い続けていたんです。オレ、大阪の工業高校に通っていたんですが、卒業すると一握りのアタマのいい奴を除けば、みんな工場とかに就職するんですよ。でも、オレはみんなと同じありきたりの生き方なんか嫌だった。それでずっと思い続けていた役者に挑戦しようと決めて、卒業すると3ヶ月間必死でバイトして金を貯めて上京してきたんです。 |
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――役者をめざして東京に来て最初にはじめたことは何でしたか? オレってすごい人見知りやったから、まずこの性格を直さなきゃアカンと思ったわけです。とりあえず1年間で人と喋れるようになろうと。そこで原宿のカフェで働きはじめたんですが、ここの店長が大阪弁を話す面白いオーストラリア人でね。お客さんに対しても「今日、原宿に何しに来たん?」とすごく気さくなの。その接客術を目にして、これを盗むしかないと思った(笑)。そのかいあって同年代の人たちとは気楽に話せるようになったんですが、半年ほどで店が潰れてしまったんです。そのあとやったのが六本木でウエイター。ここは原宿のカフェとは違ってお客さんはみんな大人ばかり。おかげで大人の人たちとも話せるようにもなったし、受け売りの知識やけど少しは賢くもなった。そこで、そろそろオーディションを受けてみようと思ったんです。それが今所属しているトップコートの新人オーディション「トップコート杯」でした。
――トップコートのオーディションを受けようと思った理由は何だったんですか? トップコート杯は書類審査なしで直接会場に来れば受けさせてもらえるオーディションで、書類を書く手間が省けて面倒くさがり屋のオレにはピッタリだった(笑)。それに、トップコートは木村佳乃さんや成宮寛貴さんなどメジャーな役者が所属している事務所ですからね。
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――オーディション対策はしましたか? トップコート杯のことを知ったのが第1次審査の前日だったんです。その前日はいつものようにバイトをしてましたから特別なことは何もしませんでした。ただ、この日のお客さんの中に海外のファッションショーにも参加したことのあるモデルの女性がいて、幾つかのアドバイスをしてもらったんです。「オーディションは最初か最後に行った方が審査員は見てくれる」「最初のオーディションで受かると思わないで、これからライバルになる周りの人たちをしっかり見てきなさい」などと言われました。 |
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――実際のオーディションはどうでしたか? その女性の言う通りオーディションは一番最後に行きました。1次審査は1分間の自己アピールでしたが、落ち着いてできました。中には逆立ちしてアピールする人もいたけど、「そんなことしたら審査員に顔が見えないだろう」って、心の中でツッコんでた(笑)。その後、2次、3次、4次と勝ち 抜いていって、最終審査はお客さんを入れた会場でちょっとした芝居を上演。病欠の参加者の代役で二度も演じるハメになったんですが、後から思えばアピールする場が増えたことがグランプリ受賞の要因だったのかもしれない(笑)。
――グランプリを獲った前と後では気持ちにかなり変化があったんじゃないですか? そうでもないですね。自分の中では目標が変わったに過ぎなかった。グランプリを獲る前は役者になるために頑張っていたのが、後では役者として成功できるように頑張っていこうと思うようになっただけ。目標って達成するとまた次の目標ができるもんです。
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――デビューするまでの間はレッスンを受けたんですか? 所属してすぐにTPT(シアター・プロジェクト・東京)のワークショップに1ヶ月参加してレッスンを受けました。先生がドイツ人の演出家で、想像力や感覚を研ぎ澄ますトレーニングを受けたんですが、いきなり演劇の高いハードルを見せられた。
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――トップコートには「Artist★Artist」という養成所がありますが、ここでのレッスン経験はあるんですか? 所属の新人たちはみんな養成所で基本的な技術をレッスン生と一緒に学びます。養成所は事務所と同じフロアにあって、レッスンは週2回。講師にはトップコート所属の先輩俳優・石橋祐さんなどが務めています。オレは今でもたまにレッスンを受けてます。ドラマの収録前に不安になったときなんか養成所に来てみんなと一緒にレッスンするんです。ついこの前もサテライトコース(上級者)のスキルアップレッスンに参加してきたばかりです。レッスンを改めて受けると技術的に再確認させられたりすることもあるし、養成所に行くといろんな人が集まっているから面白い。ウチの事務所には桜塚やっくんが所属しているせいか、お笑い芸人志望の人も結構いるみたいですよ。
――デビューは2005年のドラマ『野ブタ。をプロデュース』ですが、上手く演じることはできましたか? ただ与えられたせりふを話すのでいっぱい、いっぱいでしたね。
――その後は話題作に次々出演されていますが、一番印象に残っている作品は何ですか? 初めての映画出演だった『リアル鬼ごっこ』(佐藤洋役)は当時のオレのすべてを出し尽くした作品なので思い入れも深い。でも、映画『クローズ〜zero〜』が自分の中では一番デカイ作品かな。この映画に出演するまでは役者って台本に書かれたせりふを覚えるだけで十分こなせると思っていた。けど、自分が与えられた桐島ヒロミを演じているうちに役者はせりふの裏側やその役柄の生き様みたいなものも的確に捉えて演じないとリアルな芝居はできないと思うようになったんです。それは小栗旬くんをはじめ共演者の影響が大きかった。この映画は大人気だったコミックが原作の映画化ということもあってみんなの意気込みがハンパじゃなかった。ストーリー自体が男同士のぶつかり合いでしたが、それはそのまま役者同士のぶつかり合いでもあった。そんな中で上っ面だけのせりふを話していても観る側には何も伝わらない。この映画に出させてもらって、ほんまに映画の持つパワーや現場の熱気を嫌というほど肌で感じて、役者のあり方を教わったような気がします。
――現在は歌手・松山千春さんの自伝的小説を原作にした『旅立ち〜足寄より〜』で主演の千春役に抜擢され撮影中とのことですが、意気込みを聞かせてください。 ほんまに大役を頂いたので頑張るだけなんですが、物真似になることなく松山千春さんに近づけたらと思って演じています。歌やギターですか?披露しますよ。オレは左利きなので右でギターを弾く練習をずっとしてます。役者はその役ごとに覚えることが多くて大変。役者ってもっと楽なモ ンだと思ってたけど(笑)。撮影はこれから北海道ロケが始まるところ。ファンの人の期待を裏切らないようにいい作品を作りますので楽しみにしていて下さい。
――デビューしてから順調に役者としてのステップを駆け上がっていますが、今日に至るまで心掛けてきたことや自分に言い聞かせてきたことなどありますか? |
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“願えば叶う”っていうことですね。願う気持ちが夢を引き寄せるんだと思う。一種の暗示です。自分がこうしたいと願うことで可能性が膨らんでいく。1%の確率だと思えたことが、実際は90%だったということだってある。役者に限らず何をやるにもセンスや適性があるとは思うけど、熱意があれば道は開かれる。気持ちで負けたら終わり。誰に勝つとかじゃなくて、自分に勝つこと。オレはずっとそう思ってやってきたんです。
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